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中野裕弓
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「道を知っている」のと「道を歩く」のは違う

7月の太陽はすごい力がありますね。 雨に咲くしっとりとした紫陽花を見慣れていた目にはびっくりするほどの明るさです。 これを書いている今、わたしは帯広にいます。
今朝もすばらしい上天気です。 梅雨の小田原から、数日前に北海道に来ましたが、お天気にも恵まれそのうえ湿気がなくてとても快適。 20代のころ住んでいたロンドンの夏を思い出しました。 

8年ほど前、アメリカから戻ってみると書店の風景がすっかり変わっていました。 精神世界だの心の世界の書籍は、以前なら哲学書や宗教書の横に少しだけあったものが、もはや平積みになってコーナーを作っていました。 そのコーナーも年々拡大しているようです。書店でそれらの本を見ていると、知らないことが多すぎて時代に取り残されたような焦りを感じたものです。失われた時間を取り戻すかのごとく、大急ぎでたくさんの情報を詰め込まなくてはならないようなそんな焦りです。読まなければいけない本がこんなにあるのか、読んでいる時間はあるのか、どの本から読んだらいいのか、読んでどうするのか・・・・

そんなことをコーナーの前に立っていろいろ考えてしまいました。 その後、しばらくは書店から足が遠のいてしまったものです。 今ではその書店に本を置かせていただいてお世話になっている人の言うせりふじゃありませんねえ(うふっ)。書店さん、いつもお世話になっております!ありがとうございます。

そんな時、人に薦められてひとつの映画を観ました。 あまり映画館に足を運ばない私としてはとても珍しいことでした。 その映画は『マトリックス』。冒頭の言葉は確かその映画にあったせりふです。それが心に響いてなんだか妙に腑に落ちました 自分には情報が足りない、何か欠けている、早くたくさん吸収しなくては・・・と焦るより、今ある情報をしっかり日常の生活に落として、それを自分のものとして使っていく(道を歩く)ことにしようと思ったのです。 そう思ったら、マイペースで歩んで行こうと思えてなんだかちょっと安心したのを思い出します。

道を知ることは案外簡単です。たくさんの知識を詰め込めばよいのですから。それを人に語ることも、教えることも案外できるものです。 時には評論するかのごとく難しいことを論じることだってできます。 そしてそういう人はかっこよく見えます。物知りなんだなあ、すごい!という印象を人に与えることができます。 でもどんなに知っていてもそれがすぐに自分の日常で活用できるかどうかというのはまた別物のようです。

数年前「運の流れに乗るたったひとつの方法」(大和出版)という本を出しました。 その後すぐ3回シリーズの「運の流れに乗る方法」という講座を依頼されて作りました。2回目の講座でこんな疑問が生まれてきたのです。 参加者の皆さんは、お忙しい中、時間を作って3回もこの講座に来ることを決めていらっしゃる、でも何か不思議な感じ・・・本当に「運の流れ」に乗る覚悟があるのかしら、と。そこで挙手をしていただいたところ「運の流れに乗る方法」はすごく知りたい、でも「運の流れに乗る」覚悟はない、という方もいらっしゃったのです。 そうです、どんなに知識を詰め込んだとしても覚悟をしないとそれが自分の一部にならないのです。

「運の流れに乗って生きる」、「幸運に生きる」、「豊かさの中で生きる」などこういうことを望んで手に入れるには覚悟がいるのです。 では何で覚悟ができないと思いますか? それは恐れがあるからなんですね。 運の流れに乗る恐れ?? 豊かさを楽しんで生きる恐れ??ちょっと相反すると思いますか? 自分のある部分では純粋に何かを求めても、心のどこかで恐れや迷いがあると、そこで止まってしまうのです。 もったいないですよね。

いろいろお話を聞いてみると、運の流れに乗る方法を手に入れても、本当に運の流れに乗るのは怖い、なぜなら
・失うものがあるのではないか?
・知らない世界を歩むのは怖い
・他の誰かが割りを喰うのではないか?
・運を使い果たしてしまったらどうするのか?
・自分だけいい思いをするとバチがあたるのではないか?
・ほかの人に悪いのではないか?
・そんな力が自分にあるのだろうか?
・今の生活から、人間関係から別離しなくてはならない
・親からは分相応に生きるように教えられてきた
・多くを望むとどこかで落とし穴があるのでは? 
などなど・・・。
でも本当に運の流れに乗った人は相当パワフルですから周りの人に喜び、幸せのお福わけ、恩恵がいかないはずはないのです。 本当にゆたかに生きている人の周りにはあふれるばかりのゆたかさがどんどん伝播されていくものなのです。 そう思うと勇気が出ますね。 もっともっと物心両面でゆたかに生きても大丈夫!です。幸せになることに歯止めをかけなくても大丈夫!

自分はまだまだだと必死になっていろいろ吸収して「道を知る」ことも有益ですが、もうすでに自分の中にある知恵や術を使って「道を生きる」方向を真剣に考えてみるのも一考です。
さらっと覚悟してしまいましょう。 さらっと宣言してしまいましょう。 運の流れに乗る、幸せになる、豊かに生きるって。 幸せもゆたかさも怖いものではなさそうです。
 

4月から公募しておりました高校生の体験研修(7月31日〜)は締め切りました。 たくさんのご応募、ご関心、ありがとうございました。
またこの場でその様子などお知らせします。
 
裕弓
 
 
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